Linux(CentOS 6.10)を入れているデスクトップPCは、もともとWindows XPが動いていた古いPC。eMachines製。
システムディスクは3.5インチのHDD 160GB。
SSDにしたら起動が速くなるかも?と期待してSSD化した顛末。
まずSSDであるが、お遊びなので値段重視で、ヤフオクでKingstonのSNV125-S2という30GBのSSDを落札した。
amazonによると2010年くらいの製品らしい。古いね。
PC内蔵のDVDドライブが不調(どうやってもEjectできない)で使えないため、DVDドライブのSATAの電源ケーブルと信号ケーブルを外しSSDに接続した。
BIOSを確認したら元々のHDDと取り付けたSSDの両方を認識しており、ディスクからのBootの順番もどちらを優先するのかの指定ができたので、SSDを優先するに変更。(このPCのBIOSにそんな機能があったとは知らなかった)
パーティションであるが、/bootに512MB(大きい)、/に16GB(これも大きい)、残りを/optに割り当てた。
/homeとswapは元々のHDDにあったものをそのまま割り当てた。/homeはフォーマットなしだが、swapはフォーマットを省略することができなかった。UUIDが変わるので避けたかったが仕方ない。
でパッケージのアップデートなどを行い、さっそく起動時間の測定を行った。測ったのはBIOSのBeep音が鳴ってからGDMのログイン画面が表示されるまでの時間。結果は次の通り。
SSD化前(HDD):約55秒
SSD化後:約45秒
あれ? 変わんないね…… 残念。
じゃあ、ということでディスクの速度のベンチマークをやってみた。
参考にしたのは「ぶていのログでぶログ」さん。
fioは普通にyumでインストールできた。(ただしEPELが必要)
yum install epel-release yum install fio
バージョンは2.0.13だったので、でぶログさんのスクリプト(https://github.com/buty4649/fio-cdm)がそのまま使えた。3.xの場合には「動かざることバグの如し」さんが参考になりそうだが、こちらは試していない。
ただし、でぶログさんのスクリプトをそのまま動かすと結構時間がかかるようだったので、
runtime=60
を
runtime=15
に変更して測定した。(runtimeというのは、
runtime=int Terminate processing after the specified number of seconds.
だそうだ。せっかちな私には15がよかった)
で、結果は次の通り。
HDD:
Read(MB/s) | Write(MB/s) | |
Seq | 79.534 | 79.238 |
512K | 37.195 | 47.088 |
4K | 0.568 | 1.260 |
4KQD32 | 0.696 | 1.317 |
SSD:
Read(MB/s) | Write(MB/s) | |
Seq | 182.923 | 50.065 |
512K | 141.339 | 30.107 |
4K | 8.127 | 3.918 |
4KQD32 | 9.250 | 1.612 |
これまた微妙な結果。Writeは遅すぎだがReadはそこそこ速いのか。最近のものと比べるとひどい数字だけど。
【追記】 kakaku.comを見ていたら、買ったSSDの仕様が書かれていた。
それによると、読込速度:180 MB/s、書込速度:50 MB/s。これって今回自分で測った速度そのまま! 仕様通りの速度が出ることがあるんだね。驚いた。