「わからなかった」という情報で「わかる」のバリエーション。
ちょっと問題文(セリフ)を変えてみる。
問題
AくんとBくんは、Cちゃんの誕生日にブレゼントをあげようと思っている。
Cちゃんの誕生日はわかっていないが、次の10の月日のうちのどれかだということはわかっている。
3月4日 | 3月5日 | 3月8日 | |||
6月4日 | 6月7日 | ||||
9月1日 | 9月5日 | ||||
12月1日 | 12月2日 | 12月8日 |
CちゃんはAくんに「何月」生まれなのかを教えた。
一方、Bくんには「何日」生まれなのかを教えた。
Cちゃん「さあ、わたしの誕生日はいつでしょう?」
Bくん「俺はわからないなあ」
Aくん「俺もわからないなあ」
Bくん「わかった!」
さて、Cちゃんの誕生日はいつか?
解答
Bくんの最初の「俺はわからないなあ」という言葉で、6月7日と12月2日でないことがわかる。
3月4日 | 3月5日 | 3月8日 | |||
6月4日 | |||||
9月1日 | 9月5日 | ||||
12月1日 | 12月8日 |
ここまではAくんもわかる。
次にAくんの「俺もわからないなあ」という言葉で、6月4日ではないことがわかる。
3月4日 | 3月5日 | 3月8日 | |||
9月1日 | 9月5日 | ||||
12月1日 | 12月8日 |
ここまではBくんもわかる。
ここでBくんが「わかった!」と言うのであれば、答えは3月4日。
セリフはないが、Aくんもこの時点でわかるはず。
前の問題とはセリフの順番が違う程度なのに、答えが違ってくるようだ。
もう少し推し進めると
更に「黙っているのは答えがわからないのだろう」とお互いが考えたとしたら、今回の
Cちゃん「さあ、わたしの誕生日はいつでしょう?」
Bくん「俺はわからないなあ」
Aくん「俺もわからないなあ」
Bくん「わかった!」
という会話は
Cちゃん「さあ、わたしの誕生日はいつでしょう?」
(しばらく間があって…)
Bくん「わかった!」
に単純化される。
ただし、これだと答えは6月7日、12月2日、3月4日のどれだか曖昧になってしまうので、クイズとしては今ひとつ。