いわゆるDQNネームは就職に不利なのか、採用担当者はDQNネームの入社希望者を弾くべきか。
ベイズ推定的に考えてみた。
ベイズ推定による確率計算(Wikipediaより)
P(A) = 事象 A が発生する確率
P(A|X) = 事象 X が発生した下で事象 A が発生する条件付き確率
P(A|X) = 事象 X が発生した下で事象 A が発生する条件付き確率
仮定
- DQNは全体の1%。P(DQN)=1%、P(普通)=99%。
- DQNの90%はDQNネーム。P(DQN名|DQN)=90%、P(普通名|DQN)=10%。
- 普通の人の1%の人はDQNネーム。P(DQN名|普通)=1%、P(普通名|普通)=99%。
名前を知らない時のDQN確率
仮定1より、P(DQN)=1%
普通名の人がDQNである確率
P(DQN|普通名)
= [P(普通名|DQN)*P(DQN)] / [P(普通名|DQN)*P(DQN) + P(普通名|普通)*P(普通)]
= [10%*1%] / [10%*1% + 99%*99%]
= 0.1%
DQN名の人がDQNである確率
P(DQN|DQN名)
= [P(DQN名|DQN)*P(DQN)] / [P(DQN名|DQN)*P(DQN) + P(DQN名|普通)*P(普通)]
= [90%*1%] / [90%*1% + 1%*99%]
= 47.6%
考察
- DQN名だからといって、その人がDQNである確率は47.6%。約半分に過ぎない。
- DQN名の人がDQNである確率(47.6%)は、普通名の人がDQNである確率(0.1%)の476倍。約500倍!
- 名前を知らない人がDQNである確率は1%であるのに対し、普通名の人がDQNである確率は0.1%であり、リスクを1/10に減らすことができる。
- つまり、普通名の人を採用することはDQNリスクを1/10に減らすことができる。
結論
採用担当者は普通名の人を採用し、DQN名の人を落とすべきである。DQNの採用を避けたいのであれば。
おまけ
ベイズの定理を使わずに、「もしも世の中に1万人いたら」として表を作ったら次の通り。式でやるより表の方がわかりやすいなあ。
普通名 | DQN名 | 計 | |
普通の人 | 9801人 | 99人 | 9900人 |
DQNの人 | 10人 | 90人 | 100人 |
計 | 9811人 | 189人 | 10000人 |