さて、セルスタンバイ問題である。(セルスタンバイ問題の解説は、たとえばこちら)
T-01C(OS 2.2.2、BB 5014.1906.13、root化なし)とDTIのServersMan SIM LTE(SMSオプションなし)という組み合わせで使っている。
アンテナピクト、データ通信ともに全く何の問題もないのだが、電池使用量を見ると「セルスタンバイ」が90%以上であり、圏外率は100%。
まさに「セルスタンバイ問題」発生である。
抜本的な対策を調べてみたのだが、root化は必須の模様。
T-01Cの場合、ベースバンドバージョンが5014.1906.11(BB11)であればGingerBreakというアプリでroot化するのが定番らしい。
ただ、うちのT-01Cのベースバンドバージョンは5014.1906.13(BB13)であるため、そのままではGingerBreakが使えない。
そういう場合には、一旦BB11に戻してroot化してから、BB13などにアップデートするのが定石らしいのだが、DocomoのSIMではないので、アップデートができない。
つまり、BB13のままroot化を諦めるか、それともroot化したBB11で我慢するか?
結構、悩ましいところ。
いろいろ調べているうちに、セルスタンバイ問題対策をしたとしても電池の減り方は気持ち程度の改善だったとか、セルスタンバイが上位に表示されても実際に電池を消費しているとは限らない、といった記述も見かけた。
なるほど。文鎮化リスクを負って効果がわずかであるなら、自己満足以上の意味は無い。
となれば、実際「スタンバイ問題」による電池の減り具合がどのくらいなのか、対策できたとしたらどのくらい電池の持ちが良くなるのかを見積もっておくのがよかろう。
ということでデータ通信の条件を色々変えて、電池の減り具合を測定してみた。
【共通条件】
測定中はディスプレーは最も暗い状態で連続点灯
測定中はデータの自動更新、メールの受信などはできるだけ停止
測定中はホーム画面を出した状態で操作はなし
T-01を上記の状態で10分間放置し、その間の電池残量の変化を測定
電池残量はBatteryViewで測定
Wi-Fi使用時は自宅のWi-Fiルーターに接続(ルーターを探している状態ではない)
【測定条件】
番号 | 3G通信 | Wi-Fi | コメント | |
音声通信 | データ通信 | |||
① | Off | Off | Off | 全てOff(通常の機内モード) |
② | On | On | Off | |
③ | On | Off | Off | 純正ウィジェットで3Gデータ通信だけOff |
④ | On | On | On | 全てOn |
⑤ | Off | Off | On | 機内モードにしてWi-FiだけOn |
補足:①と③の差がセルスタンバイによる電池消費量と見なせるだろう。
【測定順序・回数】
①⇒②⇒③⇒③⇒②⇒①⇒④⇒⑤
①、②、③は2回ずつ、④、⑤は1回ずつ、それぞれ測定
【結果・考察】
測定結果を図にすると次の通り。
測定の誤差は大きいと思われるものの、①と③の差はかなり小さい、すなわちセルスタンバイによる電池消費量は最暗状態のディスプレーの消費電力と比較して微々たるものなのではなかろうか、というのが今回の測定の結果である。
少なくとも、セルスタンバイのために電池がだだ漏れというのではなさそうな雰囲気。
次回は①と③の条件だけを測定時間を長くして(例えば10分だったのを1時間にするとか)測ってみよう。
【結論】
T-01C(OS 2.2.2、BB 5014.1906.13、root化なし)とDTIのServersMan SIM LTE(SMSオプションなし)という組み合わせの場合、セルスタンバイ問題は表示(電池消費量内訳表示)だけの問題であり、実際の電池消費量はそれほど多くはないと考えられる。