「および」「または」「and/or」

QuizKnockの動画「【推理力】自分にだけ有利な質問をしろ!同時にアキネイターバトル!」を見ていて思った。

アキネイター的なクイズで、答え(の一つ)は「オムライス」なんだが、気になった質問が二つあった。

「包んでいる部分及び包まれている部分は、ヨーロッパに関係ありますか?」
「包んでいるもの及び包まれているものに、米は含まれますか?」

これらの質問に対する福良Pさんの答えはどちらも「はい」だったのだが、ここの「及び」の使い方が気になった。

特に米の方の質問だが、この質問を福良Pさんは「包んでいるものあるいは包まれているものの少なくともどちらか一方に、米は含まれますか?」という意味に捉えていると思った。
式で書くと「(包んでいるもの及び包まれているもの)に、米は含まれますか?」という感じ。
私の感覚だと、「包んでいるもの及び包まれているものの両方に、米は含まれますか?」という意味に捉えてしまう。
式で書くと「(包んでいるものに米は含まれますか?)及び(包まれているものに米は含まれますか?)」という感じ。この捉え方だと答えは「いいえ」になってしまう。(包んでいるもの(オム)には米は含まれないので)

これはどっちが正しいのか、あるいは、どっちの解釈もあり得るので文脈で判断なのか、どちらなのかわからなかった。もやもや。

【または】

で、関連して気になったのが「または」。(「または」と「あるいは」の法律のような文書での使い分けも面白いがそれはここでは触れない)
ググったり、ChatGPTさんに聞いたりた感じだと、通常の会話では「または」は排他的であることが多いが、非排他的であることもある、らしい。
つまり「AまたはB」とあれば通常は排他的に「AあるいはBのどちらか一方のみで両方は除く」、という意味だが、非排他的に「AあるいはBの少なくとも一方であり両方の場合も含む」という場合もある、ということらしい。

排他的な例:「朝7時の時点で雨または雪の場合は運動会は延期です」(雨かつ雪なんてことはあり得ない)
非排他的な例:「女性または20歳以上の人は通ってください」(21歳の女性は通ってOK)

どちらの意味で使っても問題ないということのようだ。
ただ、AとBが同時に起こることはないので排他的な使用方法になっていて、同時に起こることもあるので非排他的な使用方法になっている、というだけのことなのかどうかはわからなかった。
つまり、AとBが同時に起こることがある場合で「AまたはB」に非排他的な意味を持たせていいのかどうか、がはっきりしていない。こっちももやもや。

【and/or】

じゃあ英語の「or」はどうなのかと調べたのだが、日本語の「または」と同じで排他的な場合と非排他的な場合との両方があるらしい。
そこで出てくるのが「and/or」なのかな。「A and/or B」と書けば、「AあるいはBの少なくとも一方。両方の場合も含む」という意味になる。
これは便利だね。

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