Windows 10のCtrl+Z問題。
Windows 10の「Ctrl+Z」(同時押し操作)で起こる挙動に、一部のユーザーから悲鳴が上がっています。特定の条件下でこの操作をすると、編集したファイルが警告もなく、ごみ箱にも入らず“完全削除”されてしまうとのこと。
ほう。そんなことが。で、やってみた。
- 適当なファイルをコピー
- 例えば、デスクトップの何もないところをクリックしてエクスプローラーをアクティブにする
- Ctrl+Z
- コピー先のファイルがゴミ箱にも行かずに即削除(消滅)
なるほど。
この場合はファイルを編集していないので害はないが、コピー先のファイルを編集して保存したあとで、Ctrl+Zすると編集したファイルが消滅してしまうわけか。その状態でさらにCtrl+Yすると消滅したファイルが戻ってくるが、編集する前の状態になってしまうので、結局編集結果はなくなってしまう。
こりゃすごいね~ とんでもない仕様だね~
回避策を、とググってみたが、見つからないので、自分で考えてみた。
世の中にはショートカットを設定できるフリーソフトがいくつかあるので、それを使って回避してみよう。
【解決法】
- 「窓の杜」から「Keyboard Butler ~鍵盤の執事くん~」をダウンロード
http://www.vector.co.jp/soft/winnt/util/se497417.html - インストール
- 「1.アプリケーション」の「ファイル名」を「EXPLORER.EXE」にして「追加」
- 「2.ホットキー」の「物理キー」を「Z」、「キーリピート」の「無効にする」をチェック、「修飾キー」の「Ctrl」をチェックして「追加」
- 「3.キーマクロ」の「モード」の「ウェイトのみ」をチェックして「追加」
- 最後に「保存」
画像で見るとこんな感じ。
これで、エクスプローラーでCtrl+Zを打っても何も起こらないようにできる。
【ちなみに】
この状態で、逆にエクスプローラーで本当に取り消し(Ctrl+Z)をしたい場合(例えばファイルを移動したはずがどのフォルダーに移動したかわからなくなった時とか)には、デスクトップとかの適当な何もない場所で右クリックしてメニューを使って操作。
というか普通はこっちが標準的なやり方なのかな?
【ついでに書くが】
ググると「エクスプローラーでCtrl+Zなんかするのが悪い」なんて意見もある。
が、それには賛成できない。
例えばExcelを使っててCtrl+Zしようとしたが、間違ってエクスプローラーのウィンドウをアクティブにしてしまった直後だったらどうなります?
Fail Safe、Fool Proofってのは重要です。
【そう言えば】
通常は、コピー、ファイル名変更、編集、という流れで作業している。
となると、最初のCtrl+Zはファイル名変更の取り消しで、その次のCtrl+Zがコピーの取り消し。
そうしてみると1回だけ猶予があるのか。