3DEMを使ってSRTMを可視化

3DEMというソフトを使えば、SRTMのデータが可視化できることがわかった。
試してみたところ、問題はあるものの(後述)、使い方は超簡単。
ということでメモ。

まずは実例を。
3DEMを起動すると、読み込むファイル形式を聞いてくるので「SRTM Data (.hgt, .bil)」を選んで「OK」。
続いてファイルを開くダイアログが出てくるので、unzipしたSRTMのファイルを選んで開く。
(メニューからやるなら「File」⇒「Load Terrain Model」)
この時、ShiftキーやCtrlキーを使ってファイルを指定すると複数のファイルを開くことができる。
こちら ↓ はN35E138、N35E139、N35E140の3つのファイルを開いたところ。



カーソルの位置の緯度(Latitude)、経度(Longitude)、標高(Elevation)が右下に表示される。(上の絵では富士山山頂付近にカーソルを置いている)
画面下中央の切り欠きのある四角いのは地形を3D表示する場所の指定。切り欠きの場所に立って見た風景を3D表示することができる。四角形の角部分を上手にクリックして操作すると3D表示する範囲や角度を調整することができる。

じゃあ実際に伊豆半島の西端付近の海の上に立って、富士山方向を見てみよう。

こんな感じに3D表示する場所を選択して、

メニューの「Operation」⇒「F2 3D Scene」を選択し、「Projection Size」を適当に選んでOK、「Color Controls」も適当に選んで(「Snow」がお薦め)OK。
すると次のような絵が出るはず。

このウィンドウのメニュー「Operation」⇒「F6 Change Position」を選ぶと見る角度などを変更することができる。
ほぼ水平な角度から見たのがこの絵。

POV-Rayで描いたのと比べるとどうだろう、ほぼ同じように見えるのではないだろうか。


3DEMの「問題」は別稿で。
要点だけ言っておくと、地球が丸いという補正がされていない(っぽい)という点。
場合によっては致命的である。
(もしかしたら3DEMの設定で補正できるのかもしれない。「Operation」⇒「Change Projection」で東西方向のサイズは補正できるものの、地球が丸い効果は補正しきれていないようである)


以下は3DEM導入のメモ。

インストーラの入手

3DEMの公式サイトはhttp://www.visualizationsoftware.com/3dem.htmlだったようなのだが、残念ながら既にサイトはなくなってしまっている。
http://3dem.ucsd.edu/というサイト(3DEM Home Page)があるが、これは同じ名前の全く別のソフト)
探したところ、http://www.hangsim.com/3dem/からVer.20.6(下の方にある「Download 3DEM」というボタンをクリック)、http://freegeographytools.com/2009/3dem-website-is-gone-but-3dem-still-available-hereからVer.20.7(1枚目の絵の少し下にある「download it here」というリンクをクリック)のインストーラをダウンロードすることができた。

これらのサイトもなくなってしまうかもしれないので、ここからダウンロードできるようにしておく。

Ver.20.6:
20.6/3dem_setup.exe
(MD5 = 46928665acf9bfe68273a159f8c24d4e 3dem_setup.exe)

Ver.20.7:
20.7/3dem_setup.exe
(MD5 = c6741f29229b84c2d610450e46378949 3dem_setup.exe)

【参考URL】

散歩ジャーナル
Terrain Visualization and Flyby Animation
3DEM Website Is Gone, But 3DEM Still Available Here

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